校長室から
校長挨拶
令和5年4月より鳥取大学附属中学校長に着任しました霜村典宏でございます。本附属中学校は、文武併進、切磋琢磨の精神を重んじでおります。その精神を踏襲し自信と自省の態度を併せ持つ中学生の教育に取り組む所存でございます。
鳥取大学附属中学校の使命は、先導的教育、教育実習の場、地域教育課題の解決であります。これら使命を実現すべく、特有の取り組みが本校にはございます。その一つとして、教育研究活動があります。よりよい授業を目指すため、先進的な研究や試みを実施する取り組みでございます。教育のプロセスを振り返り、解析を進め、次の教育に生かす、“やりくり”を継続しながら、教育研究の質向上を目指しています。また次世代を担う教員の育成を目指した教育実習の場としての役割を担うことや、鳥取大学の教育環境や資源を活用した独創的な中学教育の創設にもチャレンジしています。これら取り組みを継続し、本校の使命を実現していく所存でございます。
一方、中学生という時期は肉体的にも精神的にも成長が著しい時期であり、生徒の可能性が拡大する時期であります。中学校の3年間は、生徒が子供から大人に成長する途中であり、成長のポテンシャルを最も秘めている時期といっても過言ではありません。夢中になることをみつけ、覚醒し、子供から大人に成長する加速期です。それぞれの生徒が成長過程において、今までの殻を破り大人になろうとする瞬間がありますが、その時には特有のシグナルを発信します。それには、生徒の表情、言動、行動の変化があります。我々教職員は、生徒一人一人の変化のシグナルに対して目配りをし、一緒に考え、励まし、生徒の可能性を引き出していきたいと真剣に取り組んでいます。すなわち、啐啄の機を逃すことなく教育を進め、生徒の覚醒を誘導し、生きる世界を広げる取り組みを進める所存でございます。
今後、鳥取大学附属中学校の生徒の健やかな成長と学びを育むために、私たち教職員は生徒の皆さんの安心・安全を第一に考え、子供たちの成長のために職員一同全力で教育する所存でございます。しかしながら、生徒の成長を促すためには、教職員の力のみでは不十分であるのが現状でございます。保護者の皆様や地域の皆様、さらには関係者の皆様との連携したサポートがとても大切であると考えております。今後の皆様のご支援とご協力を仰ぎながら、真摯に教育活動を推進していく所存でございますので、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。