鳥取大学附属中学校

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第72回卒業証書授与式を行いました。

2020.03.10

 

 

3月10日(火)、鳥取大学附属中学校第72回卒業証書授与式を行いました。新型コロナウイルスの影響で、式次第を縮小し実施しました。132名の卒業生は、緊張の中にも堂々とした態度で式に臨み、壇上で一人一人が返事をし、卒業証書を受け取りました。
以下に、小玉校長の式辞を抜粋して紹介します。
「私は人生の中でこれほどヒヤヒヤして迎えた卒業式はございません。皆さんは附属中学校の卒業式と結びつけて、新型コロナウイルスのことを生涯覚えていることでしょう。卒業式は開催されて当たり前と信じて疑いませんでした。当たり前と思ってきた全ての事柄に対して、つくづく「有り難し」「ありがとう」と言った言葉を噛みしめてみたいと感じました。卒業という人生の節目を迎え、これまでいつもあたたかく見守ってくださった家族の皆さんに、学校生活の様々な場面で支援してくださった先生方に、そして切磋琢磨しあった友達に感謝しましょう。
いま皆さんの脳裏には、数々の思い出が駆け巡っていることでしょう。緊張の面持ちで迎えた入学式、必死で登った船上山、みんなで練習した運動会や文化祭のコーラス、夢中で頑張った部活動、そして修学旅行での友との語らいなど、全ての場面で友人とともに過ごした充実した時間が思い出されることでしょう。君たちのルーツは、ここ鳥取にあります。このことも忘れないでください。
私は地球科学の一分野を研究しています。太陽系第三惑星「地球」で、二十一世紀のこの時代に、東アジアの日本で、しかもこの鳥取の地に居合わせた人との出会い、これは、奇跡以外のなにものでもありません。これから先、皆さんには、多くの新たな出会いが訪れます。私が今、地球科学の研究者を続けているのは、大学での恩師との出会い、学問との出会いに依ります。全て偶然の産物でもあり、今となっては必然とも感じています。
君たちはこれからの長い人生、決して焦る必要はありません。じっくりと自分にしかできない道を見つけ、着実に歩み続けていただきたいと願います。道を探すきっかけは、様々な出会いにあります。出会いを大切にして、これからの人生を歩んでください。」
令和二年三月十日 鳥取大学附属中学校校長 小玉 芳敬

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